学校の「英語」はお母様・お父様の世代とはまったく異なっています
英語力に関する文部科学省が設定した目標がありまして、中学生のうちにCEFR A1(英検3級相当)に達する、高校生のうちにCEFR B1(英検準2級相当)に達する子の割合を50%以上にしようというものです。
1~2年ごとに状況調査が行われているのですが、令和3年度「英語教育実施状況調査」によれば、宮崎県の中学生で目標を達成しているのは47.4%(都道府県第13位)と健闘、高校生は38.7%(同第44位)となっています。
なんで中学ではそこそこいいのに、高校では落ちてしまうんだろう?という疑問が出てきます。
いくつか考えられますが、ここで採り上げたいのは、英語はできる子とできない子がキッパリ分かれる、という問題です。
次のグラフは2018年度 宮崎県立高校入試の点数の分布です。
ほとんどの教科は平均点を中心に一つの山ができていますが、英語だけは2つの山があります。
これは、できる子とできない子が分かれてしまっていることを表しています。
新しい教科書
2021年4月からは中学教科書が新しくなって、お母様お父様が中学生だった頃とは大きく内容が変わっています。ザックリ言うと見た目は「会話」に寄ってきています。しかし、中学卒業までに学ぶ単語数は1200語から2500語に倍増(増加)していますし、以前は高校で習っていた「仮定法」も中学に下りてきています(難化)。
英語が得意な子と苦手な子の差はますます開いてくるのではないかと心配しています。
何よりも、「英語が嫌い」、「英語なんか見たくもない」という子が増えるのは、宮崎の発展にとっても損失です。子ども達が社会に出る頃には、外に出るにしても地元でがんばるにしても英語でのコミュニケーションが避けられなくなりますから。
サンシャインでレッスンするお子様たちは勉強しているという意識はないと思います。ましてや苦痛を感じてはいません。毎週楽しみに通ってくれています。楽しみながら中学以後、社会に出てからの準備をしてくれればいいなと願っております。